給水管の清掃ですが、これまでは、抜本的な解決策がなく、新たに給水管を施行することでしか解決できないとされていました。しかし、近年、給水管内部を清掃する方法ができ期待されています。
給水管は、マンションや学校では、上水道管から貯水槽に至るまでの配管部分また、貯水槽から蛇口にいたるまでの配管部分です。距離が長いのですが、その給水管内部には、さびやバクテリア、スライムが発生することがあります。特に、施行から年月が経っている給水管の場合、悪臭や赤水やぬめりが発生して、それが、水の味や臭いを悪くする原因になることも多いです。家の蛇口部分では、浄水器を用いてきれいな水にしているにも関わらず、給水管が汚れている影響で流れてくる水自体が悪いと言うことならもったいないです。
給水管の清掃では、WASH工法という清掃方法があります。これは、給水管内部に、圧縮エアーを送り込んで、水垢やぬめりを取るという方法です。安価な清掃方法です。施行時間も短く給水管を傷つけることも無いのでいい方法です。
また、オゾン清掃という方法もあります。これは、殺菌、脱臭、脱色作用を持つオゾンが含まれている水を給水管に流し、オゾンの殺菌能力で給水管を殺菌し、オゾンの持つ酸化分解力でさびを取り除くのです。施行後には、給水管の表面には、酸化皮膜が出来ますから流れてくる水はきれいなものとなります。流したオゾン水は訳20分で無害な酸素と水に変わります。しかも、給水管には圧力をかけないので老朽化している給水管にも用いることができます。低コスト清掃方法でこれからの給水管掃除に用いられると期待できます。
給水管清掃は、これまではあまりされることがなかった分野です。新しい清掃方法が出てきたことで、給水管内部を定期的に清掃することが、これからの定番になるかもしれません。