水栓の取替えは、難しい工事のように見えますが、こつをつかめば簡単です。もちろん専門的な道具を必要としますが、素人にでもできるものです。道具としては、水栓修理レンチセットが役立ちます。また、ウォータープライヤ、ドライバー、そして、シールテープは必要です。基本的に水栓の交換は、新しい製品でも、交換方法が変わらないので基本をおさえておくとできます。
洗面やキッチンでは、台付の水栓が多いですが、水栓下にある、まずアングル型止水栓を閉めます。大抵は、ハンドルで閉めるか、ドライバーで閉まるかになります。水栓下部の給水管についている袋ナットをゆるめ、ついで水栓と台をはさんでいる締め付けナットを緩めます。大抵そこにもパッキンと座金があります。そうして、水栓本体が外れます。
新しい水栓をセットしていきますが、締め付けナットを閉める際にパッキンや座金もセットします。逆止弁がある場合にはそれもセットします。最後に、袋ナットをしめて、完了です。
壁付の止水栓の場合、水栓を回転させて取り外します。壁の給水管のねじ穴には、シールテープなどが残っていることがありますので、きちんと取り除いておくことが必要です。その後、新しい水栓を取り付けますが、ねじ込む部分にシールテープを7、8回巻きつけておきます。注意点ですが、取り付ける際に、水栓をゆるめることがないようにします。もしゆるめてしまうと、もう一度シールテープを巻き直しましょう。そうしないなら、水漏れが発生します。
壁付の水栓では、回転クランクの水栓があります。この場合、クランクをねじり外します。クランクを取り付ける際に、左右のクランクの端面が壁面に対して平行になるようにします。クランクを残して、ショートクランクを古いクランクに取り付け、その後ショートクランクに本体を取り付ける方法があります。これは、簡単で初心者向きです。また、最近では、台付水栓で上面施行アダプターという道具が出ています。シンクの下にもぐりこまないでも水栓が台座にセットできて便利です。