水道管の高圧洗浄は、古くなった給水管で赤水が発生した時に用いられる洗浄方法です。水道管は、塩ビ管と鋼鉄製の管とがあります。最近では、銅管も用いられるようになっています。
さびが出るのが鋼鉄管のデメリットです。鋼鉄製の水道管が用いられるのは、露出している箇所が主で、地中から室内への立ち上がりや、浴室などが多いです。寒冷地で凍結防止装置が付いている場合、その装置が関連しているところは、鋼鉄製の水道管であることが多いです。地中は、塩ビ管が用いられることが多いようです。塩ビ製の場合、さびがでるということはないです。
鋼鉄製の水道管では、建築後1〜3年でさびが出始めます。5〜10年でさびが固まり状になりだします。そして、20年を越えるとさびの塊が大きくなり赤水が出始めるのです。こうなると、水道管の内部を切断すると、赤いさびが大きな塊になっていて、水道管の水が通る内面積が狭くなってしまっています。この状態になると、水の流れも悪くなります。また、水道の蛇口を開けると赤水が出てくるようになります。
こうした、老朽化した水道管は、高圧洗浄することでさびを落とすことができます。しかし、水道管そのものも老朽化しているので、あまりに高い圧をかけると水道管が破損してしまうことになります。高圧エアを送る方法では、5〜7気圧の空気を給水管内に送り、管内部で高速の流体を作りさびに負荷をかけて除去するようです。かなりの効果があるようです。
また、高圧の水を送るという方法もあります。水道管では、配水管は、行政の方で管理がなされていますが、各戸の給水管は、各戸の下で管理されることになっていて、ほとんどがほうったままです。水道から赤い水が出て調べると、水道管内部がかなり汚れていたと言うことが多いです。それで、高圧洗浄や新しい水道管への取替えなど、ふさわしい仕方で管理しておきたいです。